「大阪桐蔭さんは最近の試合で後半終盤に失点していたので、最後にこちらが決めて2-1で勝つつもりだった」というアサンプション神田監督の思惑は後半開始直後に崩れることになる。アサンプションは後半風下になったことで、相手のディフェンスの裏を狙った浮き球がことごとく上空で失速。跳ね返されてはセカンドボールを拾われて劣勢に。すると45分、大阪桐蔭は左サイドからのクロスのこぼれ球に10番FW中嶋陸が押し込み逆転に成功する。リードした大阪桐蔭はパスが明らかにうまく回るようになっていきペースを握る。苦しい展開になったアサンプションは疲労の色も出始め、自陣に押し込まれる展開が続く。60分、11番FW下野虎太郎が強烈なミドルシュートを放つもポストに直撃し大阪桐蔭に追加点は生まれない。しかしその後も焦らず、冷静に試合を進めた大阪桐蔭が危なげなく1点のリードを保ちながら試合終了。結果的には下馬評通り大阪桐蔭がベスト16へと進出した。しかし創部2年目、全員が1.2年生というチームが見せたアサンプションの戦いは来年も大いに期待できる内容だった。

勝利した大阪桐蔭永野監督は「トーナメントのこの雰囲気はリーグ戦とは全く違うので、メンタリティーを調整するのが難しい。5回戦というのはそこのところと、相手さん両面との難しい闘いだなと思います。(前半は苦しい展開だったが)風の影響もあり先制されて難しかったが、奪ったボールでロングボールを蹴ってしまうのではなくて、失わないようにいい距離を保ちながら繋いでやっていこうと準備してきました。前半で追いつけたのが大きかったですね。(次戦に向けては)一回これを経験できたので、次からは細かいことを言わなくても子供たちは理解できたと思います。メンタルの部分より内容をもうちょっと修正して次戦に挑みたいと思います」と話した。

(文・写真=会田健司)