プリンス勢の大阪桐蔭がアサンプションに逆転勝ち
10月20日、第98回全国高校サッカー選手権大阪予選2次予選5回戦がJ-GREEN堺で行われ、シード校の為今大会初戦となった大阪桐蔭がアサンプションを下しベスト16に進出した。
創部2年目のアサンプションがプリンスリーグ関西で戦う強豪大阪桐蔭に挑む一戦。圧倒的に大阪桐蔭の優勢。そんな下馬評もどこ吹く風。アサンプションが序盤からアグレッシブな姿勢を全面に押し出し大阪桐蔭を押し込む。キーパー以外が全員相手陣内に入ることもしばしば。高いディフェンスラインを保ち、攻から守への早い切り替えで相手の自由を奪う。「選手にはドリブルで仕掛けると決めた時以外、序盤は2タッチ以下の縛りを指示していた」と、アサンプション神田監督。その言葉通りキーパーも参加しながらリズムよくディフェンスラインでボールを回しながら、機を見て相手のディフェンスラインの裏を狙い続ける。そしてオフサイドにかかっても何度も繰り返した事が遂に実る。26分、7番MF岡村真波人の浮き球のスルーパスに抜け出した9番FW三木拓人が、前に出ていたキーパーの頭上を越すループシュートでゴール。アサンプションが先制点を手にする。大阪桐蔭は予想外のビハインドを許す展開。しかしそこはやはり強豪。選手たちから焦りの表情は見えなかった。冷静にアサンプションの勢いを受け流していくと、前半終了間際の39分、アサンプションディフェンス陣のオフサイドラインにギャップが出来たところを見逃さず、高速カウンターで2対2の状況をつくる。8番MF大野幹生がドリブルで侵入しながらうまく相手を引き付けると、フリーになった11番FW下野虎太郎にパス。最高のお膳立てをもらった下野が冷静にゴールに押し込みゲームは振り出しに戻る。そのまま前半は1-1で終了。