「ハーフタイムに攻撃のところのポジショニングを整理した」(興國の内野監督)。

後半に入るとライン間でギャップをうまく作れるようになり、関大一のブロックにズレを生じさせることに成功。すると早速得点が生まれる。45分、興國は右サイドからショートパスを繋いで左サイドに展開すると、サイドに流れていた9番FW杉浦力斗が中に絶妙なクロスを上げる。このボールに右サイドから中に入ってきた11番MF南拓都が頭で合わせゴール。興國が待望の先制点を手にする。興國は得点したものの、そこから関大一にペースを握られる。しかし「あいつはスーパー」と内野監督も絶賛の2年生1番GK田川知樹が関大一の攻撃をことごとくストップする。コーナーやクロスボールへの対応で全くミスがなく、本人が「Jリーグの練習に参加して空間認知のところが格段に上がった」と話す通り、クロスボールの落下地点には常に田川の姿があった。75分、関大一に決定機が訪れるも9番FW百田真登のバイシクルシュートも吸い込まれるように田川の正面へ。関大一は終盤DFを一枚減らして前線を厚くするも、エースの10番MF樺山諒之介が「今日はディフェンスで頑張りました」と話すように、この日の興國はチーム全体の守備の意識が高く、結局このまま1点を守り切った興國が関大一を下してベスト4入りとなる準決勝へコマを進めた。

勝利した興國の内野監督は「今年は凄いGKとCBが揃っているので、こういう展開でも勝ち切ることができる。彼らがやられたらもうしょうがないでしょ」と接戦をモノにし満足そうに話した。全国初出場を狙う興國は準決勝で同じプリンスリーグ関西勢の近大附と対戦する。

(文・写真=会田健司)

▽第98回全国高校サッカー選手権大阪予選
第98回全国高校サッカー選手権大阪予選