後半開始直後の42分、東大阪大柏原に決定機。ゴールキックからのこぼれ球を回収し右サイドに展開し深い位置まで侵入しクロスを上げ中で合わせるも、金光大阪1番GK村田智哉がこれをファインセーブ。そのこぼれ球を中に合わせ押し込むもオフサイドとなりノーゴール。金光大阪の強度に慣れてきた東大阪大柏原が持ち前の粘り強さで押し返していく。後半終了間際の80分、東大阪大柏原は右サイドからのクロスに中央で11番FW遠藤由希斗がトラップして振り向きざまにシュートを放つも、これもGKに止められてしまう。そのままホイッスルが鳴り後半も0-0で終了すると、それと同時に東大阪大柏原GK1番GK武村真央が足を攣ってしまう。押し込まれながら幾度も飛距離の長いボールを蹴ってきた為その負担が足にきてしまった。

延長に入っても互いに譲らず、試合は100分を過ぎ0-0のままPK戦に突入するかと思われたが、PK戦を見据え東大阪大柏原がGK1番GK武村真央を選手交代した直後の金光大阪のFK。中で競ったボールがこぼれると7番MF横窪皇太がこれを押し込みゴール。なんと100分+アディショナルタイムを戦った後のラストワンプレーで金光大阪が先制ゴール。そのまま試合は終了し金光大阪が劇的勝利を収めた。勝利した金光大阪は11月10日に行われる準決勝に進出し、決勝進出をかけて阪南大高と対戦することとなった。ここまで強豪を倒しながらの快進撃で大阪をざわつかせてきた東大阪大柏原の挑戦は残念ながらベスト8で終わることとなった。来年は昇格した大阪1部リーグで戦うことになる。来年も強豪の仲間入りをした東大阪大柏原の挑戦に期待したい。

(文・写真=会田健司)

▽第98回全国高校サッカー選手権大阪予選
第98回全国高校サッカー選手権大阪予選