インハイ得点王FW山内大空が2発!尚志が帝京安積を振り切る

 11月16日、第98回全国高校サッカー選手権 福島予選の準決勝第1試合、尚志対帝京安積が郡山市西部サッカー場で行われ、尚志が帝京安積に2-1で勝利し、決勝進出を決めた。

 チームワークを駆使し組織的な試合運びで、終始、尚志が試合の主導権を握る試合となった。前半9分、 尚志FW山内大空(3年)が、バックステップで相手DFのマークを外し、MF福田隼也(3年)のクロスにあわせ、ヘディングで決め1点先制。後半27分には、同じくFW山内がドリブル突破からの2点目を挙げた。追加点が奪えない時間が続く中、今夏の全国高校総体(インターハイ)得点王がチームを勝利に導いた。一方、帝京安積は、2点リードを許した後半40分に、ゴール前でのこぼれ球をDF小山航平(3年)が、左足でゴールへ押し込み執念の1点となった。最終的には2-1で試合終了となり、帝京安積は、約1,200人の応援団を前に悔し涙を浮かべた。

 帝京安積は、台風19号の影響で校舎やグラウンドが浸水被害に遭い、練習場所を転々とする日が続いた。練習前後には浸水地域に出向きボランティア活動も行い、決して整った環境ではないなか臨んだ試合だった。3年生は、12月にU-18プリンスリーグ東北の参入戦を控えるため引退はまだ先。最後を笑顔で飾るため、休む間もなく前に進み続ける。

(文・写真=佐藤成美)

▽第98回全国高校サッカー選手権福島予選
第98回全国高校サッカー選手権福島予選