途中出場のFW永井友也が殊勲弾 京都橘が延長戦の末に洛北を下し2年ぶりの全国へ

京都橘イレブン(写真=森田将義)

 第98回全国高校サッカー選手権京都大会決勝が17日にたけびしスタジアム京都で行われた。京都橘と洛北の組み合わせとなった一戦は延長戦までもつれたが、後半16分に途中出場の18番FW永井友也が奪ったゴールによって、京都橘が3-2で勝利し、2年ぶり8回目の選手権出場を決めた。

 この日の京都橘は、3番DF藤橋怜士を筆頭に守備の3選手が怪我で不在。特に、17番MF髙木大輝が「志知の存在は大きい。セカンドボールを予測して拾えるので、いないのはだいぶデカかった」と振り返る通り、中盤のフィルター役である6番志知遼大の不在を感じさせる展開となった。開始と共に自陣からのロングボールを繰り返し、圧力をかけてきた洛北に苦戦。志知の代役としてピッチに20番MF松浦蒼波らが奮闘したが、「歓声もあり、緊張してみんなの動きが硬くなっていた」(10番MF西野太陽)ため、狙い通り自陣からパスを繋げず、ピッチの往来が激しくなった。

 それでも、髙木が果敢に左サイドを仕掛けて、洛北を押し返したが、髙木が「普段は緊張しないけど、今日は最後の大会ということもあって、動きが硬かった」と振り返る通り、最後の局面では仕事ができなかった。前半10分には、松浦の縦パスをFWが中央で競ると、こぼれ球を髙木がダイレクトで打ち返したが、枠の外。11分に髙木の左クロスから放った西野のシュートも右ポストに嫌われた。

【次のページ】 無得点のまま試合を折り返した京都橘

▽第98回全国高校サッカー選手権京都予選
第98回全国高校サッカー選手権京都予選