「今日はなかなか攻撃のスイッチを入れることができなかったです」。中盤のフリーマンは前半最後に2点目の起点となったものの、チームの攻撃性を引き出せなかったことを悔いた。

トップ下でテクニックと打開力のある栗田が自由に動き回りながらドリブルに、ラストパスに攻撃のスイッチを入れていくのが今年の攻撃パターン。しかしこの日は1週間前に痛めた左足首にまだ痛みが残る状態もあり中盤でなかなかボールを持てず。両軍最多4本のシュートを放つなどゴールへの姿勢は示したものの、本来のパフォーマンスを見せることができなかった。

昨年は1次予選でインターハイ16強の川口市立を破ったひとつ上の代でも主力を務めた中で、3年生となった今年は10番を背負い名実ともにエースとして2次トーナメントに臨む。「去年(の熊谷戦)は自分たちも攻めたんですけど、カウンターとかで決められて、そういうところで決め切る力がないと勝てないと感じました」。今年は最後の部分で決め切るところにもこだわる司令塔は、自身2度目、そして最後の選手権で完璧なコンディションで大暴れを狙う。

記事提供:埼玉サッカー通信・石黒登