浮沈握るフリーマン 栗田は怪我の影響もあり攻撃スイッチ入れられず、県での爆発誓う

MF栗田淳史

 立ち上がりから攻め込んだ栗橋北彩は前半10分、味方からのパスがディフェンスに当たって溢れたところをMF春日寿輝也がきっちりと詰めて幸先良く先制。大量得点の予感を感じさせた。

しかし、その後は1回戦から戦ってきた連戦の疲れもあり、マイボールの状態を蹴ってイーブンにしてしまう場面なども多く、いつものように中盤でリズムを作ることができない。前半38分にはMF栗田淳史の縦パスに抜け出したFW伊藤那月がファーストタッチをうまく頭でコントロールしてループ気味に流し込んで追加点としたが、後半も攻撃のチグハグ感は解消されず。

前半と並び8本のシュートを放ちながらフィニッシュの部分で精度を欠くと、カウンターから小川に逆襲を喰らう場面もあった。結局、その後スコアは動くことなく、2ー0のまま栗橋北彩が勝利し2年連続の県大会行きを決めたが、内容自体には多くの課題が残るゲームとなった。

栗橋北彩・大川原章仁監督は試合を振り返って、「今日の収穫は勝てたことだけ」とピシャリ。「敵は相手ではなくうち。あの子たちの敵は栗橋です」と語り、「敵は我にあり」とした。

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