初出場の斎藤が抜擢に応える。「2.5人分走る」チーム1のハードワーカーが2ゴール
序盤から攻勢をかけたのは埼玉栄だった中、国際学院は10番のMF佐野佑真の抜け出しなどから徐々にチャンスを作ると前半21分、ゴール前のショートエリアで佐野とMF下口竜空が連続してパス交換。佐野はシュートフェイントで1枚ーがし右足で左隅に決めて試合を動かした。
これで勢いに乗ると前半28分には右コーナーキックのこぼれ球を今大会初出場のFW斎藤彪雅が詰めて追加点。斎藤はさらにアディショナルタイムに自らのシュートのリバウンドが再び溢れてきたところを、体勢を崩しながらも伸び上がって執念のヘッドで決めて3ー0とした。
後半も苦しい時間帯の続いた埼玉栄だが、ここをしのぐとカウンターから途中出場のMF海津遼馬、FW岡田滉士がドリブルで仕掛ける。すると後半33分に岡田との連携で海津がエリア内に侵入。これが相手のファールを誘いPKとなると、海津は落ち着いて左上に決めて1点を返す。
終盤はこの日2人目の退場者を出した国際学院に対し埼玉栄がパワーを持って押し込んだが、最後の部分でネットを揺らすことができず。前半のリードを生かした国際学院が3ー1で勝利し、選手権では第85大会以来13年ぶり、またインターハイ予選に続き準決勝進出を果たした。