1年生CB原田が堂々のパフォーマンス 武器の1対1と空中戦で相手FWに仕事させず
試合は早々に動いた。西武台は前半6分、この日トップ下起用でシュートの意識が高かったというMF村田智哉が果敢に狙っていくとディフェンスに当たってふわりと浮いたボールが中央へ。守備がボールウォッチャーになっているところをFW寺川洋人が大外で詰めて先制した。
早くもリードを奪った西武台だが、「1点取ってわがままなプレーが出始めてしまった。俺は攻めたい、俺はそこを埋めて欲しいといった状況で少しチグハグになってしまった」と守屋保監督。すると徐々に国際学院が迫力のあるセットプレーなどから押し込む時間を増やしていく。
前半25分にはFW大場一翔の落としをMF佐野佑真が左45度に正確なスルーパス。これにFW小河原龍太がダイレクトで合わせたが、シュートはコースが甘くキーパーに阻まれてしまう。
後半も一進一退の中で西武台は6分にサイドアタックからFW西岡健二が抜け出すも決めきれず。9分には国際学院に決定機。佐野がドリブルで1枚外し、エリア右でフリーになったFW齋藤彪雅のシュートは枠を捉えたが、ここは西武台GK伊佐山縁心がファインセーブを見せる。
すると膠着した展開を動かしたのは西武台だった。直前の連続アタックはライン上でクリアされたが、そこで得たコーナーキックから後半18分、寺川の中弾道のクロスをニアで村田智がヘディングですらすような形で決めて欲しかった追加点。国際学院は21分、佐野の左コーナーキックを齋藤が折り返し、大場が右足で決めて追撃の1点を返したが、あと一歩及ばなかった。