チームが待ち望んだラストピース 怪我から復帰したMF紫藤峻が大舞台で2ゴール

互いに攻撃的なスタイルを貫く両チームの一戦。立ち上がりは一進一退といった展開の中、昌平はプレッシャーのきついボランチから攻撃の起点を一列前に移すとアタックが活性化する。

敵陣でポゼッションしながら、準々決勝・正智深谷戦4ゴールのFW小見洋太が抜け出すシーンを作るなど圧をかけていくと前半30分、ゴール前でワンタッチパスを繋ぎ、MF鎌田大夢の右クロスからの混戦を攻撃の起点となったMF紫藤峻が右足できっちりと仕留めて先制した。

1ー0で折り返すとさらに昌平は後半3分、中盤でボールを持ったMF須藤直輝がドリブルでひとつ持ち出して小見にスルーパス。これはディフェンスにカットされたが、こぼれ球に小見の動き出しで空いたスペースに入った紫藤がゴール隅に的確に流し込んでこの日2点目とした。

一方、前半はMF西澤脩瑛のミドルシュート1本に終わった聖望学園も後半中盤以降から反撃。抜群の個を持つMF塚田悠太郎が中盤から持ち上がってシュートで怖さを見せると、間延びした敵陣でパスを繋ぎ、らしい攻撃が出てくる。26分にはスローインから塚田のクロスに長い距離を走ったDF島村颯汰が滑り込んだが、昌平GK牧之瀬皓太ががっちりと掴んでゴールは許さず。終盤にはFW森田悠仁のクロスに塚田が頭で合わせたが枠を捉えることができなかった。

後半は攻め込まれながらも「キワのところの勝負」でしっかりと守り抜いた昌平が武南、正智深谷戦に続き0に抑えて2ー0で勝利。3年連続4度目となるファイナル進出を果たした。

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