昨年一番悔しい景色を経験した昌平が借りを返すべく、埼玉スタジアムへの帰還を果たす。
昨年はインハイで全国3位に。選手権予選を制し、再び全国でリベンジを掲げた中で浦和南とのファイナルは後半11分にDF吉田航のゴールで先制。しかし21分、31分と連続失点し連覇の夢は手中からこぼれ落ちた。試合後は優勝トロフィを掲げる相手を見上げながら涙にくれた。
MF須藤直輝にとってもあの日の光景はいまも記憶に刻まれている。「自分も何もできずに終わってしまった悔しさもあるし、先輩たちにうまい、強い選手たちが集まっていた代だったので、あの先輩たちと全国に出たかったという気持ちはあったので悔しかった。自分の人生で一番悔しかった瞬間ですし、自分は選手権で全国に出るのを目標で来ているので、やっぱりあの光景は一生忘れない。次は喜べるように強い気持ちを持って1週間練習に臨んでいきたいです」。
下級生として唯一スタメン出場したGK牧之瀬皓太は「あの光景はもう二度と見たくない」と語り、「去年の悔しさは決勝で勝って全国大会に出場することでしか晴らせない」とした。