攻撃力に特徴を持ったチーム同士の戦いとなったこの1回戦。序盤からスコアが動く展開となったが、守備力が1枚上手の尚志が勝利を収めた。

 試合は開始早々の前半4分、MF塚越亮のラストパスをMF中山克広にダイレクトで合わせられ麻布大附に先制を許した。しかし、尚志は直ぐさま反撃。同10分にJクラブからも熱視線を送られるFW林純平がFW小野寛之からのパスを受けて1人交わしてシュート。これが決まって同点に追い付く。

 試合は序盤からスコアが激しく動き、打ち合いの様相が漂う試合展開となった。

 しかし、尚志は「相手の攻撃を考えたら中央を閉じてしまいたかった。だから、CBに山城を起用して、ボランチに渡邉を起用しました」(尚志・仲村浩二監督)という中央を割らせない堅守でその展開に持ち込ませなかった。すると、同33分に仲村監督がチームで一番信頼しているというMF津田亘介がペナルティエリア内でドリブルを仕掛けて倒される。これで得たPKを津田が決めて逆転に成功。尚志は前半をリードして折り返した。

 

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