九州勢同士によるベスト4入りをかけた戦いは開始すぐに試合が動いた。初の日本一を狙う大津がMF平岡拓己、田原悟のWボランチを中心に長短織り交ぜたパスで相手を動かしながら、FW一美和成、MF葛谷将平ら4人のアタッカーへと配球し、立ち上がりから長崎海星を圧倒。3分に右サイドの高い位置でボールを受けたDF河原創がゴール前に入れたパスを、逆サイドからPA中央に走り込んだMF坂元大希が合わせて、先制した。
 「先制が早ければ良いなと思っていた。プラン通りの展開」(平岡和徳監督)に持ち込んだ大津は18分と24分に葛谷がシュートを狙うなどその後も果敢に攻め立て、32分には右サイドからのパスをフリーで受けた葛谷が中央35m付近からドリブルを開始。寄せたDFをかわしながら、右足で打ったシュートが枠の左隅に決まり、前半を終えた。

 一方的な展開から2点のリードを奪った大津だが、後半に入ってからも気の緩みはない。2回戦・立正大淞南(島根)戦と3回戦・初芝橋本(和歌山)戦で追いつかれた苦い経験を活かし、後半開始からは前半見せた、中盤でボールを回すスタイルから、CB野田裕喜、倉本龍吾の正確なキックで一気に前線に展開するスタイルへと変更。自陣でボールを奪われるリスクを減らしながら、逆転を狙いに前がかりになった長崎海星DFの背後をMF古庄壱成、坂元の2人が効果的に攻略した。

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