大阪産大附、ヴィッセル神戸(B)に逆転勝利しプリンス昇格

(写真=谷口一樹)

 11月24日、高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2019プリンスリーグ関西 プレーオフ(参入戦)がJ―GREEN堺で行われ、1回戦で東山(京都)にPK勝ちした大阪産大附(大阪)と、草津東(滋賀)を下して勝ち上がった ヴィッセル神戸(B)(兵庫)の一戦は4−1で大阪産大附がヴィッセル神戸(B)に逆転勝利しプリンスリーグ昇格を決めた。

 前半、 ヴィッセル神戸(B)は24番三浦敏邦が前線でボールを納め周りの選手をうまく使いながら攻撃を仕掛ける。対する大阪産大附は守備からしっかり入る展開。試合が動いたのは前半16分、ヴィッセル神戸(B)は24番三浦敏邦が中央で倒され得たFKをクイックリスタートで23番馬場智己にパス。そこから走り込んでパスをもらった38番泉彩稀が冷静に右上にシュートを決めヴィッセル神戸(B)が先制に成功する。その後試合は動かず、ヴィッセル神戸(B)が1点リードで前半を折り返す。

 大阪産大附の怒涛の攻撃が繰り広げられる。まずは後半7分、大阪産大附は裏に抜けた10番黒田匠馬がGKの頭の上を越す柔らかいループシュートを放つがボールはゴールラインぎりぎりで27番森本大智にクリアされ惜しくもゴールならず。続く後半8分、10番黒田匠馬の左からのクロスはDFにクリアされるも、そのこぼれ球を7番小林俊介がボレーシュートを放つ。しかしこれもDFに当たり跳ね返ってきたボールを9番川村竜磨が決め大阪産大附が同点に追いつく。更に後半12分、大阪産大附は相手のミスからカウンターを仕掛け、裏に抜けた8番木下優馬がゴールを決め逆転する。応援団からの声援で更に勢いが出た大阪産大附は後半15分、10番黒田匠馬の中央からのFKに9番川村竜磨がオーバーヘッドで合わせゴール。大阪産大附が3-1とリードを広げる。ここからヴィッセル神戸(B)も得点を取りに行こうとするも大阪産大附守備陣に守られなかなかシュートまで行けず。迎えた後半41分、大阪産大附は9番川村竜磨が相手の裏をついてシュートを決める。そのまま試合が終了し4−1で大阪産大付属が勝利した。勝利した大阪産大附はプリンスリーグ関西昇格を決めた。

 勝利した大阪産大附の中西幸司監督は「前半はヴィッセル神戸(B)のパスワークに押し込まれた部分がある中、なかなか自分達の練習してきた守備ができず、後半もう一度自分達で考え“失うものは何もない”って事で狙い通りの守備をもう一度やろうと選手の気持ちとプレーが一致して守備のリズムが変わった。それが後半の連続得点に繋がったと思う。大阪の選手権予選で早期敗退をしてしまって沈んでいたチームだったが10月20日から今日までの約1ヶ月間、このままじゃ終われない、最後はみんなで勝って終わろうっていう事で3年生が監督、コーチの呼びかけに対して答えてくれた結果がこのような最高の結果になった」と試合を振り返った。

(文・写真=谷口一樹)


▽高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2019プリンスリーグ関西 プレーオフ(参入戦)
高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2019プリンスリーグ関西 プレーオフ(参入戦)