京都橘、ゴールラッシュ!京都廣学館を圧倒

金沢一矢(82番)と、鎌田(10番)、青山(7番) (写真=雨堤俊祐)

 令和元年度 京都高校サッカー新人大会・決勝トーナメントの準決勝が2月15日に下鳥羽公園球技場で行われ、第1試合は京都橘が大量6得点を決めて京都廣学館に勝利した。

「力負けです」。京都廣学館の小栗英祐監督は開口一番、そう答えた。一週間前、東山高校を破るという番狂わせを起こした京都産業大学附属高校との準々決勝を制するなど、チーム状態は上向きだった。この日も前半途中まではキャプテンのCB奥田千里(2年)を中心とする最終ラインが相手の攻撃を跳ね返し、セカンドボールもMF舞田奨(2年)をセンターに置く中盤で回収するなど、試合の入り方は悪くない。

しかし29分に先制点を奪われると、そこから立て続けに追加点を奪われて3点リードでハーフタイムを迎えてしまった。相手が京都橘ということを考えれば『失点しても、傷口を広げずに0-1のまま前半を終える』という試合運びは京都廣学館の選手たちの頭にあったはずだ。ただ「そう甘くはなかった」(小栗監督)というように、京都橘がそれを許さなかった。試合の均衡を破って落ち着くのではなく、攻撃の手を緩めることなく追加点を狙いにいく。後半も「3点リードの優位性を生かして、ボールをつないでいこうと話していた」と京都橘のキャプテンを務めるMF中野晃弥(2年)が話したように、サイドから、中央から攻撃を仕掛けて得点を重ねていく。最終的には6-0という大勝で、京都橘が決勝進出を決めている。

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▽令和元年度京都新人戦(新人選手権大会)
令和元年度京都新人戦(新人選手権大会)