PK戦を制した京都共栄は、一昨年の高校選手権予選に次いで2度目となる府大会の決勝進出だ。近年は安定してベスト4まで勝ち進んでおり、イングランドで指導を学んだ内藤監督が率いるチームは着々と存在感を高めている。「選手の取り組む姿勢などは、まだ足りなていない」(内藤監督)と評価するが、延長戦を含む90分間で粘り強い戦いを見せ、練習や対策をしてきたPK戦でも成果を発揮した。

最終ラインは上田裕大(2年)とモトハシヨシト(1年)のCBコンビを中心にしっかり守り、中盤ではガブリエルが攻守にわたって躍動する。決勝戦は強敵に立ち向かうことになるが、キャプテンの北村が「まだ僕たちは京都橘の足元に及ばないけれど、少しでも勝つ可能性を高めたいです」と話せば、ガブリエルも「今週のトレーニングをめっちゃがんばって、優勝を目指したい」と意気込む。優勝すれば、京都共栄にとって初のタイトル獲得となる。一昨年の選手権予選でPK戦の末に京都橘を破ったゲームを再現すべく、虎視眈々とジャイアントキリングを狙う。

(文・写真=雨堤俊祐)

▽令和元年度京都新人戦(新人選手権大会)
令和元年度京都新人戦(新人選手権大会)