組織的な守備をベースに戦う京都共栄に軍配 PK戦の末に久御山を下す

喜ぶ京都共栄イレブン (写真=雨堤俊祐)

 令和元年度 京都高校サッカー新人大会・決勝トーナメントの準決勝が2月15日に下鳥羽公園球技場で行われた。第2試合の京都共栄久御山の試合は、PK戦の末に京都共栄がファイナルへの切符をつかんだ。

ポゼッションから攻撃を仕掛ける久御山と、組織的な守備をベースに戦う京都共栄。両者のスタイルが発揮された試合だった。

久御山は最終ラインからパスをつないでMF津田向陽(2年)らで形成される中盤がボールを配給していくが、前線でボールを収めることができずチャンスには至らない。前半のシュート数は0本だった。
対する京都共栄は前からボールを奪いにいったが「上手い久御山を相手に(プレスを)はがされたくないという気持ちがあって、あと1メートルを詰めれなかった」と内藤翔平監督が指摘するように、狙いとした守備が実行できない。しかし前で奪えなくても、そこから帰陣して守備ブロックを形成。最前線で攻守に走ったFW北村迅が「早く戻れば全員で守備を立て直せる。そこは意識していたし、守備陣はがんばってくれました」と話すように、ボール支配率は相手に譲っても、最後のチャンスは作らせなかった。

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▽令和元年度京都新人戦(新人選手権大会)
令和元年度京都新人戦(新人選手権大会)