11日、第93回高校サッカー選手権東京都大会1次予選が遂に開幕。1次予選に登場するのは286校。その中で2次予選へと駒を進めることができるのはわずか32校のみ。熾烈な戦いがいよいよ始まった。
A10ブロック1回戦では明法と都立広尾が対戦。人工芝の私立武蔵グランドを舞台に、赤を身にまとった都立広尾のキックオフで始まったこの一戦は怒涛のゴールラッシュとなった。互いに4バックを組んで臨んだ序盤、主導権を握ったのは白、明法。両サイドからの攻撃を軸に攻め込むと開始9分、右MF10番のクロスをゴール前9番が押し込み早々と先制に成功する。
右サイド10番、左サイド7番がタイミングよく前線への飛び出しを見せる明法の攻撃の起点となるのはFW9番。ゴールを狙う意識が強く積極的にクロスに飛び込み、相手ゴールに迫る場面が目立った。
一方、攻め込まれる時間帯に耐えることができずあっさりと先制を許した都立広尾。状況を打開するべく14分には、8番が遠い位置からのミドルシュート。このファーストシュートをきっかけに同点を狙っていきたいところであったが、攻撃の形をなかなか確立できない。早くも苦戦を強いられる都立広尾に対して追加点を狙う明法は右CKからCB6番が合わせて2対0とリードを広げた。
2点を追う都立広尾も失点直後にビックチャンス。25分、高い位置でのパスカットから右サイドに展開すると10番が突破してシュート。果敢な飛び出しでシュートコースを限定した明法GKの好判断もあり、惜しくもゴールならず。絶好機を活かすことができなかった。
2対0。明法が狙い通りの攻撃的サッカーが結果を出し、2点のリードを得てハーフタイムを迎える。