2次予選進出を争う一戦でT3リーグBブロック対決が実現した。21日、B2ブロック決勝が駒沢第2球技場で行われ都立国分寺大東大一が激突。今季のリーグ戦でこれまでの対戦はまだないものの、共に同じリーグでしのぎを削る両チーム同士の一戦は最後まで目が離せない白熱した試合となった。

 初戦で大智学園に7対0、続く3回戦で成城に3対1と勝利を収めこの日を迎えた都立国分寺。都大会まで駒を進め、かえつ有明関東一を破りベスト8まで進出した昨年の選手権の続く快進撃を狙うチームはこの試合4-4-2の布陣を組んで序盤からチャンスを作り出す。

 3分、右サイドクロスから流れたところ、ファーサイドで拾った8番がカットインからシュートを放つがこれはGKキャッチ。さらに5分には11番のスルーパスから8番が抜け出しゴールを狙うが枠を捕えきれない。

 先制とはならないものの、冴えた左サイドからの攻撃。簡単にボールを失わない丁寧なパス回しを徹底しながら、ストロングポイントの左サイドを攻めた都立国分寺。7番、13番が多くボールに絡み好機を作り出した。

 一方、開始20分を過ぎてもシュートは未だ0本。積極的な都立国分寺の攻撃に対して受け身に回った4-4-2の布陣を敷く大東大一は立ち上がりから苦戦を強いられた。それでも22分、CKから5番が頭で合わせファーストシュートを放ち、少しずつ息を吹き返すと、ここまで都立荒川西を7対0、都立久留米西を2対1で破ってきた大東大一の速攻が炸裂。27分、左サイドを抜け出しシュートのこぼれ球を13番が押し込みネットを揺らす。序盤から圧倒的に劣勢だった大東大一が先制点を奪う展開に。

 主導権を握りながら、なかなかゴールが奪えず逆に失点を許した都立国分寺。それでもすぐさま反撃開始し、同点に追いついた。29分、右サイドから攻め込むと、ボールはゴール前ほぼ真正面で待っていた7番の下へ。ペナルティアーク付近、右足から放たれた華麗なシュートがゴールに吸い込まれ、失点からわずか2分後、都立国分寺が試合を振り出しに戻す。

【次のページ】 B2ブロック決勝 都立国分寺 vs 大東大一(2)