前半は両チームともに立ち上がりから積極的に攻めるが、染野と本田のゴールで灰色チームが優勢に進める。

 迎えた後半はメンバーを変更。オレンジが鈴木唯人(清水)、大森、鮎川、武田、松本凪生(C大阪)、田中、加藤、三原、半田陸(山形)、鈴木海、灰色は晴山、染野、小田、荒木遼太郎(鹿島)、成岡、柴田、畑、中野伸哉(鳥栖)、山﨑、佐古となった。

 迎えた後半も互いにアグレッシブに仕掛け、球際でも激しい攻防を繰り広げていく。15分には鈴木海に代わり、田平起也(C大阪)が出場。終盤には影山監督の要望で紅白戦を少し延長するほど白熱し、最終盤には晴山がPKを獲得して自ら決めた。試合はこのまま終了し、灰色チームが3−0で勝利を挙げた。

 試合後、影山監督は「最後はバテていたし、フィットネス的に追いついていない選手が疲れてしまうのはしょうがない」としつつも、選手たちのプレーには満足感を示した。中でも可能性を示したのが先制点を決めた染野だ。先制点の場面では晴山のクロスにゴール前で反応し、非凡な得点感覚を発揮。本人も「やっぱり代表でも違いを出さないといけません。自分の良さを出しながら、違う何かを出さないといけないと思っていました。最後の紅白戦も含めて、良い部分が出せた」と充実した表情を見せ、10月のU-19アジア選手権での活躍を誓った。

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