アピールする選手たち

 試合は序盤から激しい攻防が繰り広げられる。中盤で互いに削り合うなど、公式戦さながらの真剣勝負でそれぞれがアピールを試みた。その中で主導権を握ったのはオレンジチーム。舩橋と山根が中盤の底から攻撃を組み立て、田中と中野のレフティーコンビが積極的にゴールを狙った。高校2年生ながらJ2の舞台を経験している河野も身体の強さを生かしたプレーでゴールに迫っていく。しかし、先制点を奪ったのは押し込まれていた緑チーム。22分にCKの流れから森山が左足で捻じ込んでリードを奪った。以降も緑チームは苦戦を強いられたが、粘り強く戦ってこのまま勝利を収めた。

 2試合目はオレンジチームと青チームが対戦。オレンジチームは1本目と同じメンバーが出場した。一方の青チームはGKに神田渉馬(松本山雅U-18)、最終ラインは左から成瀬護(コンサドーレ札幌U-18)、田中隼人(柏レイソルU-18)、奈良坂巧(桐光学園)、川島功奨(京都サンガU-18)、ボランチに平岡大陽(履正社)、渡邉光陽(尚志)を起用。サイドハーフは左に須藤直輝(昌平高)、右に柴山昌也(大宮アルディージャU18)、2トップには鈴木輪太朗イブラヒーム(日大藤沢)、坂本一彩(ガンバ大阪ユース)が入った。

 2本目も1本目同様に強度の高いゲームが展開される。その中で先にスコアを動かしたのはオレンジチームだ。8分、左サイドバックの福島がゴール前にクロスを入れると、河野が頭でネットを揺らした。これでスコアが動くと、以降は点の取り合いになる。互いに攻撃の手数を増やしていくと、直後の10分に青チームが追い付く。柴山の左CKから奈良坂が決めた。その後も互いに積極的に仕掛け、多くのチャンスを作り出す。すると、36分だ。青チームの坂本が鮮やかなドリブル突破から右足でネットを揺らす。一方のオレンジチームも反撃し、直後の39分に中野のクロスに河野がダイビングヘッドでゴールを奪取。その後もゴールを目指したが、試合はこのまま引き分けに終わった。

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