目まぐるしく攻守を入れ替えながら戦った一戦を作陽が制す!星稜は悔しい逆転負け

熱戦を展開した両チーム (写真=矢島公彦)

 12月31日に等々力陸上競技場で、第99回全国高校サッカー選手権大会の1回戦2試合が行なわれ、第2試合で星稜(石川)と作陽(岡山)の名門同士が激突。PK戦でもつれ込む接戦の末に作陽が勝利した。

 前線からのプレッシャーと人数をかけた攻撃を信条とする星稜に、作陽がどう対応していくかが注目された試合は、作陽が星稜のお株を奪うハイプレスで主導権を奪ってスタート。予想外のプレスに押し込まれてしまった星稜だったが、この時間帯を無失点で切り抜けると、作陽のプレスの勢いに衰えが見えた前半15分頃から徐々に反撃を開始。西尾友希と竹内一馬のロングスローを活用して左右からゴール前にボールを入れて攻め込んでいく。

 前半18分、西尾の右からのロングスローを、ゴール前で中村実月がヘディングで後ろにそらし、こぼれたところを中尾海世がシュート。一度は作陽のディフェンダー原田涼汰が触ったものの、ボールはそのままゴールに入り、星稜が先制に成功する。この後もロングスローやショートコーナーなど、変化をつけたセットプレーで攻め込む星稜は、前半アディショナルタイムにペナルティエリアすぐ外の位置でフリーキックを獲得。これをキャプテンの千葉大護が直接決めて2-0として前半を終了する。

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▽第99回全国高校サッカー選手権
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