後半に入り開始直後、成立学園は左に開いて堀越サイドの奥深くへ攻め込んだ町田ブライトがまたもDF陣を引き付ける。中央が空いたところでゴール前へ素早く折り返す。それを10番・上田悠起がゴールへ突き刺さるようなシュートを放ち、3点目。さらに50分、今度は右サイドを2番・吉田将也がドリブルで突破し中央へ折り返す。中央には、またもフリーの10番・上田悠起。GKとの1対1を落ち着いてかわし、ゴールへ流し込み4点目。後半立ち上がり早々の追加点で4対0と大きくリードを広げる。

 一方の堀越もこのままでは終われない。PA外からではあるが、シュートを放ち、なんとかリズムを作ろうとする。FW陣の前での守備の意識が見え始めると、セカンドボールをきっちり拾う姿やインターセプトが目立ってくる。すると、徐々に堀越のペースで試合が動き始める。
 そして67分、堀越の右サイドからの攻撃を成立学園GKが必死のセーブ。腕1本でかき出したところにいたのは、堀越14番・岩村篤。それまでのうっぷんを晴らすようにゴールネットを大きく揺らすシュートを放ち、1点を返す。73分には6番・石上輝のシュートに対し、成立学園がPA内でのハンドをとられ、PKに。これを石上輝が決め、2点目。一気に点差を詰めてくる。
 さらに勢いづく堀越成立学園が前半に見せていたようなスピーディーな攻めをお返しとばかりに見せつけ、DF陣を翻弄していく。
 だが、やはり4点のビハインドは大きかった。会心のシュートもポストに嫌われるなど、運も味方につけられなかった堀越は、この2点で打ち止め。4対2で成立学園が勝利した。