21日、T1リーグ第9節堀越対横河武蔵野ＦＣユースの試合が駒沢第二球技場で行われた。朝から降り続いていた雨は試合開始直前に止んだものの、人工芝は水分を多く含みスリップしやすく、選手にとってはより確かな足元の技術が求められる難しいピッチコンディションの中での一戦となった。
堀越は3－5－2、横河武蔵野ＦＣユースは4－4－2のフォーメーションで臨んだ試合は開始早々動きを見せる。2分、堀越は10番・橋本拓巳の中央へのスルーパスに抜け出したFW3番・鶴田一真がGKと1対1を迎え、一度セーブされ、更にこぼれたボールを8番が遠い位置から狙うも、バーの上へと外れる。
積極的に攻める堀越は、右サイドの20番と左サイドの9番・吉田碧橙のタッチライン際での運動量が多く、オーバーラップによる攻撃参加に加え、守備時にはサイドバックとしての役割も果たす。その両サイドと3枚のセンターバックで形成されるバックラインがコンパクトに保たれ、落ち着いたディフェンスを見せる堀越に対する横河武蔵野ＦＣユースは2トップの一角を担う10番・渡辺悠雅が左サイドに張ることが多く、そこからチャンスメークしていく。15分、左サイドに展開すると、7番のサイドチェンジから右サイド14番・山田樹のアーリークロスに11番・北原祐希が飛び込むも、GKにクリアされた。
すると、堀越が一瞬の隙をついて先制点を奪う。18分左サイドから3番・鶴田一真が深くペナルティーエリア内へドリブルで持ち込み、ラストパス。それが相手DFに当たり、そのままゴールへと吸い込まれた。
追いつきたい横河武蔵野ＦＣユースは20分右サイドからのクロスに11番・北原祐希が中央で高い打点のヘッドで合わせるも枠を捕えきれない。さらに攻撃の中心であるFWの10番・渡辺悠雅を含む3人の選手のポジションを入れ替えると、右MFのポジションに移った10番・渡辺悠雅から次々とチャンスが作り出される。40分にはその渡辺が相手DFラインの裏のスペースをつき、GKの頭上を越えるループシュートを放つもゴールならず。
対して1点リードする堀越も追加点を狙う。終了間際、自陣でボールを奪うと、カウンターから10番・橋本拓巳がドリブルで持ち込み、最後は左サイドの長い距離を走って上がってきた6番・石上輝がシュートを放つもGKの好セーブに阻まれた。両チーム積極的に攻め合った前半45分は堀越が1点をリードして終える。