後半に入り、攻勢を強めたい1点を追う横河武蔵野FCユースであったが、ボールを保持できるものの、滑りやすいピッチ状況に苦戦し、ラストパスなど肝心なところで精彩を欠く。それでも徐々にペースを掴むと、60分、ダイレクトパスをゴール前でつなぎ、最後は14番・山田樹が狙うがゴール右へと外れた。
 続く63分には右サイド10番・渡辺悠雅からの丁寧なクロスに9番・髙木涼介がファーサイドを狙ったヘッドで合わせたが惜しくも外れる。
 堀越のコンパクトなディフェンスの前になかなか得点が奪えない横河武蔵野FCユースであったが、ベンチの采配が見事に的中する。67分、交代して入った右サイドバック2番のロングパスに抜け出した8番・太田翔がGKとの1対1を落ち着いて決め、1対1の振り出しに戻すことに成功した。
 追いつかれた堀越は直後の69分、ボランチの6番・石上輝がドリブルで持ち込み、左サイドへ展開。9番・吉田碧橙のクロスに14番・岩村篤がダイビングヘッドで合わせるもこれは枠を外しゴールならず。

 同点となり、激しいボディコンタクトが増え、両チーム貪欲にゴールを狙う姿勢が随所に表われ始める。すると堀越は79分、10番・橋本拓巳の右サイドのCKからゴール前混戦となったところを6番・石上輝が右足で決めて2対1と勝ち越し。さらにその直後には右サイドを攻めると3番・鶴田一真がチーム3点目をゲット。勝ち点3に向けて大きなゴールを奪った。

 しかし、再びリードを許した横河武蔵野FCユースも諦めない。83分、20番・見木友哉がGKとの1対1を沈め1点差に詰め寄ると、90分、10番・渡辺悠雅の右サイドからのクロスを9番・髙木涼介がヘディングシュート。惜しくもポストに嫌われ、その跳ね返りを11番・北原祐希が押し込んで同点ゴールを決めたかのように見えたがこれはオフサイドの判定で万事休す。

 互いに点の取り合いとなった試合はこのまま終了。結局1点のリードを組織的なディフェンスで守り切った堀越が3対2で横河武蔵野FCユースを下し、勝ち点3を得る結果となった。