熱戦の続くT1リーグは16日、第13節、堀越と東京朝鮮中高級学校が駒沢第2球技場で激突した。ここまで11試合を終え、勝ち点11(3勝6敗2分)で7位につける堀越と、10試合を消化し、勝ち点10(3勝6敗1分)で8位の東京朝鮮中高級学校。まさに“残留争い”を繰り広げる両チームにとって是が非でも勝ち点3が欲しい対戦となった。
重要な試合はいきなり動きを見せる。開始2分、ピッチ中央付近でのFKから、ゴール前へハイボールを送ると、そのこぼれ球をペナルティエリア内で拾った堀越・6番石上輝が左サイドから右足を振り抜く。主将が放ったファーストシュートがニアポストに当たりながらもゴールへ吸い込まれ早々と先制に成功した。
堀越のフォーメーションは3-5-2。サイドハーフの左9番・吉田碧橙、右20番の運動量が鍵を握り、攻守で大きな役割を担う。守備時にはDFラインに吸収されることも多く、5バックを形成する形で試合に臨んだ。
先制点の流れから追加点を狙う堀越は8分、右サイドに流れたFW7番が絶妙なクロスを送り、ゴール前20番、さらには8番・湯浅麗士が詰めてゴールを狙うが決めきることができなかった。それでも一連の攻撃の起点となり、先制点もマークしたボランチ6番・石上輝が堀越の攻撃のスイッチ的な役割を果たしているのが明確に示された場面であった。
一方出鼻をくじかれた東京朝鮮中高級学校は4-4-2の布陣。ファーストシュートは11分、左サイドからFW20番・リャンヒョンシュが中央へドリブルで持ち込み、ペナルティエリアやや外から狙う。しっかりと枠を捕えるものの、GKの好セーブの前にゴールとはならなかった。