T1リーグ第14節、東京朝鮮中高級学校対都立三鷹中等教育学校が人工芝のピッチ、東京朝鮮中高級グラウンドで行われた。12試合を消化し3勝7敗2分け、勝ち点11で9位の東京朝鮮中高級学校と、11試合を終え2勝9敗、勝ち点6で最下位に沈む都立三鷹中等教育学校の残留争う両チームが顔を合わせたこの一戦。
前半攻勢に出たのは4-4-2の布陣を組んだ都立三鷹中等教育学校であった。これまで11試合で総得点16はリーグで2番目の少なさ。攻撃力に課題を持つチームを前半2トップを組んだ8番、23番が牽引した。DFの背後を狙う動きとポストプレーのバランスが良く精力的な動きでチャンスメーク。15分には右サイド11番からゴール前へ高速クロス。中央で8番がフリーで待ち構えるも合わせきれなかった。
立ち上がりから良い形を作った都立三鷹中等教育学校の攻撃に対して受け身に回った東京朝鮮中高級学校であったが球際の激しい守備から徐々にペースを握る。7番・リ キョンチョルをワントップに配置した4-5-1の布陣を基本に前線の流動的な動きが目立つようになるとチャンスを迎える。21分、左サイド11番のドリブル突破からクロス。これは中央飛び込んだ7番・リに惜しくも合わなかったが、すぐに次のチャンスが訪れる。右サイドからのロングボールに反応した7番・リがDFラインの背後のスペースを突くと、GKも交わしてゴールに流し込み 東京朝鮮中高級学校が先制点を奪った。
攻め込んだ良い時間帯にゴールを奪った東京朝鮮中高級学校はさらに追加点を狙う。前線にスピードのある選手を並べ、そのスピードを生かす縦へのロングボールを多く供給。少ない人数でシュートまで持ち込む効率的な攻撃を展開した。すると35分には右サイドロングボールに2番が抜け出してシュートまで持ち込むがこれはGKセーブ。さらに44分には右サイドに開いた7番からのクロスをゴール前混戦から20番が狙うなど立て続けにチャンスを迎えた。
1点のビハインドを背負い前半途中から主導権を握られ苦しんだ都立三鷹中等教育学校。ボランチの2人がバランスを意識し守備に比重を置いているためか、積極的に攻撃参加する場面がほとんど見られなかった印象。決定的なチャンスを作ることができず前半を終えた。