乱打戦を制した金光大阪がスーパープリンス関西Bグループを無敗で優勝した東海大仰星に競り勝ち大阪4強

勝利を喜ぶ金光大阪イレブン

   

 11月1日、第99回全国高校サッカー選手権大阪予選準々決勝がJ-GREEN堺で行われ金光大阪東海大仰星が対戦し、延長戦までもつれた激戦を金光大阪が5-4で制した。勝利した金光大阪は準決勝で興國を倒し勝ち上がった大阪桐蔭と対戦する。

 昨年ベスト4の金光大阪はここまで5回戦でアサンプションに1-0、6回戦で大阪学院に2-1と僅差のゲームを制してきた。対する東海大仰星は今年のスーパープリンス関西のBグループを無敗で優勝。好調を維持したままこの選手権も5回戦で摂津に4-0、6回戦で賢明学院に2-0で勝利し無失点でこの準々決勝に勝ち上がってきた。

 立ち上がり、金光大阪が立て続けにコーナーキックを獲得しチャンスをつくりペースを握る。その後も10番FW沖本海斗を起点に金光大阪が東海大仰星を押し込むと8分、左サイドから7番MF松井雅功がロングスローを入れるとゴール前中央でディフェンスの処理が小さくなったところを11番FW林智史が左足のダイレクトボレーで合わせ先制する。
 リードされた東海大仰星だったが徐々に押し返すと21分、左サイドのスローインを9番内田陸季が繋ぎ、最後はゴール前の8番MF松名大輝がヘディングで合わせて同点に追いつく。更に東海大仰星が前に圧力を強めると28分、11番MF小亀将治の蹴った左CKを5番DF神戸浩暉がファーポストでヘディングシュートを叩きつけると、バウンドしたボールがゴール頭上のネットに突き刺さる。更に32分、MF小亀の蹴った右CKが流れたところを拾った10番MF村上陽斗がループシュートを決めて3点目。CKからたて続けにゴールを決めた東海大仰星が3-1と試合をひっくり返し、2点リードで前半を終了する。

 後半に入るとリードされている金光大阪の反撃が始まる。まずは42分、右サイドからMF松井がロングスローを入れるとこれにゴール前で9番MF石上澪矢が頭で合わせる。転がったボールは相手に掻き出されたがその前にラインをギリギリ越えたと判定され金光大阪が1点差に詰め寄る。金光大阪はさらに58分、左サイド敵陣浅いところで得たフリーキックからゴール前にロングボールを入れると、こぼれ球をまたも9番MF石上澪矢が左足のボレーで決めて3-3の同点に追いつく。更に金光大阪は69分、10番FW沖本海斗がドリブル突破からPA内で倒されPKを獲得。これをキャプテンの3番DF横窪皇太がゴール右下に沈めて逆転に成功する。
 これで追い詰められた東海大仰星は長身の3番DF中原輝樹を前線に入れパワープレーにでると、アディショナルタイムに入り浮き球に反応した20番FW中務隼がDFラインの裏に抜け出しGKと1対1になるが、ループシュートはGKに止められてしまう。しかしこれで獲得したコーナーキックから18番DF藤嶋凌久がゴール前でシュートを放つとこれはディフェンスにブロックされ跳ね返されるも、その前にゴールラインを割ったとの判定でゴールインに。土壇場で東海大仰星が4-4と追いつき後半が終了。試合は10分ハーフの延長戦に突入する。

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▽第99回全国高校サッカー選手権大阪予選
第99回全国高校サッカー選手権大阪予選