龍谷大平安FW菅井(写真=雨堤俊祐)

東山、反省点を修正して決勝に挑む

 勝利した東山の福重良一監督は「幸先よく2点入ったが、後半はゲームコントロールが上手くいかなくなり、バタつく時間もあったが、なんとか最後はしのいでくれた」と試合を振り返る。準々決勝と同じく、リードした後の試合運びを徹底しきれずに1点差に迫られながらも、決勝進出という結果は逃さなかった。「前半の戦いは悪くなかった。今大会に入ってセットプレーから得点できていなかったが、ここ数試合は取れているので練習の成果が出ている。決勝戦に向けて、この大会が開催されることを感謝しながらいい準備をしたいです」と話している。

 キャプテンのMF掛見直央(3年)も「いいところは勝てたことだけ。他は課題だらけです。この素晴らしいスタジアム環境やいろんな応援が聞こえている中で、自分たちのサッカーができなかった。相手に合わせてしまう部分があった」と反省の表情だった。

 決勝戦のカードは優勝候補の京都橘。京都府内のライバル対決がファイナルの舞台で実現した。掛見は「京都橘はとても攻撃力がある。自分たちは守備から入って、スピーディーなサイド攻撃から、チャレンジャー精神を持って勝ちに行きたい。決勝戦へ向けて一週間しっかり準備をして、京都橘を倒して優勝できるようにしたい」と意気込みを語っている。

(文・写真=雨堤俊祐)

▽第99回全国高校サッカー選手権京都予選
第99回全国高校サッカー選手権京都予選