前半のリードを守り切った東山が決勝へ!ライバル対決がファイナルの舞台で実現

マッチアップ(写真=雨堤俊祐)

 第99回全国高校サッカー選手権大会・京都大会の準決勝が11月7日にサンガスタジアム by KYOCERAで行われた。第2試合では全国大会出場経験のある東山に、21年ぶりのベスト4進出を果たした龍谷大平安が挑んだ。

 開始5分、東山は左サイドからのクロスをFW岩村匠馬(3年)があわせるが、これはGKの正面。対する龍谷大平安は16分に右サイドからのクロスをFWがヘッドであわせるが、こちらもGK佐藤瑞起(1年)に防がれる。飲水タイムを挟んだ23分に試合が動く。右CKのこぼれ球に反応したMF阪田澪哉(1年)が右足のボレーシュート。ライナー性の強烈なシュートで先制点を奪った。さらに2分後、相手GKの前方へのキックがMF藤枝康佑(2年)の下へ渡ると、藤枝が無人のゴールへロングシュートを送り込んで2点リードとする。

 後半も開始早々に阪田が右サイドからのカットインからミドルシュートを放つなど、東山のペースで進むかと思われたが、46分に龍谷大平安にゴールを生まれる。何度か前線の起点を作っていたFW菅井雄基(3年)がポストプレーからFW稲村太希(3年)へ落とすと、稲村が左サイドへ展開。走りこんだMF藤原温人(3年)のクロスを、ボランチのMF植木遥音(3年)がゴール前へ走りこみ頭であわせてネットを揺らした。

 これで勢いに乗った龍谷大平安は51分にも左サイドから、今度はサイドバックのキャプテン高橋陸(3年)が攻撃参加からクロスを上げ、MF佐野匡史(3年)がゴール前で合わせるも枠を捉えられない。59分にもCBでセットプレーのキッカーも務める左利きのDF吉良知生(2年)のFKから菅井がヘッドを放つが、これも枠外。対する東山も負傷者により前半途中で投入した選手を、後半途中で交代させるなど流れを取り戻そうとする。後半半ばからはシュートまで持ち込む場面を作るなど、一進一退の攻防が繰り広げられた。

 そして73分、龍谷大平安にとってビッグチャンスが訪れる。ボールをつなぐ東山のDFラインへ前線からプレスをかけてミスを誘発させると、そのままショートカウンターが発動。交代出場のMF園村康太(3年)の右サイドからの折り返しに、ゴール前へ稲村がフリーで走りこむ。必死に足を伸ばしてシュートを放ったが、ボールはポストの外へと外れて同点とはならなかった。試合はそのまま終了を迎え、東山が決勝進出を果たした。

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▽第99回全国高校サッカー選手権京都予選
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