市立船橋、強固な守備で習志野に2-0完封勝利!

市立船橋は強固な守備で勝利(写真=小室功)

    

 「次(決勝)に進むことが何より重要だった。どんな泥臭い形でもいいから、点を取って勝とうと選手たちに伝えていた」
 ひたむきに向かってくる習志野を、2-0で振り切った市立船橋の波多秀吾監督はこういって喜びをかみしめた。

 9分に相手ペナルティエリア内でハンドを誘発しPKをゲット。エースナンバーの10番を背負うボランチの佐久間賢飛(3年)が左隅に決めて、いきなり試合の主導権を握った。
 習志野の福田克行監督は「前半は0-0でしのいで後半勝負というゲームプランを立てていたけれど、それが崩れてしまった」と、立ち上がりの失点を悔やんだ。
 素早い展開から両サイドの背後をねらおうとするものの、「もう1点取られたら……」という心理が働いてしまうのか、押し上げが遅れ気味になり、フィニッシュにまで持ち込むシーンが少なかった。
 キャプテンでCBの石田侑資(3年)を軸にする市船のディフェンスは実に強固で、水をも漏らさない。公式記録に基づけば、習志野の総シュート数は4本。80分を通して、チャンスらしいチャンスを作らせなかった。

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