クレーのコートでボールが弾み、立ち上がりから両者ボールが落ち着かない展開。都立つばさ総合は前を向いた選手に対し「シュートを打て!」と声を掛け、シュートを強く意識。すると前半7分、都立つばさ総合は左サイドからMF18岡部颯汰がバウンドボールを振り抜き意表を突くロングシュートを決め、クレーでの戦い方を熟知した都立つばさ総合がホームのアドバンテージを活かし先手を取る。
その後も遠目から積極的にシュートを狙う都立つばさ総合。相手コートへ積極的にボール入れ始めた正則にもチャンスが到来する。同14分、正則はロングボールを競ったFW7山崎央太郎が空中でファールを受けPKを獲得。自ら落ち着いて決めて、1-1と試合を振り出しに戻す。
クーリングブレイク明け、互いにロングボールに頼る展開が続くもゴール前で精細を欠き決定機を作ることが出来ず、前半をこのまま1-1のタイで終え後半へ突入。
後半も前半同様ボールが落ち着かない。その中でも都立つばさ総合は前に人数を掛けて起点を作ると、徐々にゴール前へ侵入する回数を増やす。正則は耐える時間が続くも、DF4舩迫翔馬を軸に都立つばさ総合の攻撃を跳ね返す。
疲れが見え始めた終盤、ラフプレーも目立ちカードが飛び交う激しい展開に。このままPK戦に持ち込まれるかと思われた後半ロスタイムに試合が動く。
後半ロスタイム、正則はMF11長濱由樹が中央やや右で受けるとドリブルで前へ出てGKと1対1を冷静に決め、2-1と逆転に成功する。そして、無情にもここでタイムアップの笛がなり、崩れ落ちる都立つばさ総合イレブン。
2-1で逆転勝利した正則がブロック決勝行きのチケットを手にした。
(文・写真=編集部)
▽第99回全国高校サッカー選手権東京予選
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