互いの意地がぶつかった一戦は痛み分け
鵬学園11番判治海斗(写真=森田将義)
8月3日、 第8回和倉ユースサッカー大会2020が行われた。グループDの矢板中央と鵬学園の一戦は両者譲らず、1-1の引き分けとなった。
昨年度の選手権3回戦でも相みえた注目同士の一戦は試合終盤まで目が離せない展開となった。先に仕掛けたのは、「昨年の選手権で負けた(0-2)ので、絶対に勝ちたかった」と11番判治海斗が話す鵬学園。「(矢板中央は)中の守備が堅く、センターバック2枚がデカかったので外から行こうと話していた」と今年の売りである右の10番鈴木嶺騎と左の判治が推進力溢れる突破を繰り返し、矢板中央のゴールに迫った。前半15分には中盤からのスルーパスに反応した判治が強引にゴール前へと抜け出したが、シュートは打てず。21分にもPAの右外でボールを受けた鈴木が鋭いドリブルからシュートを放ったが、サイドネットに終わった。押し込みながらもため息を誘う場面が続いた鵬学園だが、29分には1番藤原洸生のゴールキックがセンターサークルへ。14番坂本陽斗が頭で逸らしたボールが左前方に転がると、判治が冷静にGKをかわし、無人のゴールに流し込んだ。
前半の矢板中央は自陣からのシンプルなロングボールでチャンスを伺いながら、思い通りに見せ場を作れなかったが、ハーフタイムに高橋健二監督の激励を受け、後半は攻撃のギアを上げる。「ここの所負けていたので、最後まで諦めない矢板中央らしいハードワークを出さないとダメだと伝えました。先輩から受け継いだ球際の強さや最後まで諦めない姿勢だったり、気持ちを出して欲しいと」。メッセージを受け取った選手は攻守で気持ちのこもったプレーを披露。後半から投入されたルーキーの5番木村匠汰が「10番は左利きで上手かったので、あまり食いつかないで行こうと思っていた」と鵬学園のサイド攻撃に蓋をしつつ、攻撃でもロングスローを放り込み、鵬学園を押し込んだ。すると、後半6分には右CKを8番大畑凛生が頭で合わせて同点に追いついた。
▽第8回和倉ユースサッカー大会2020
第8回和倉ユースサッカー大会2020