カターレ富山U-18が8-2で大勝
一条vsカターレ富山U-18(写真=森田将義)
「第18回金沢ユースサッカー大会2020 supported by Athle」が8月5日に石川県内の各会場で開幕。グループCの金沢学院とカターレ富山U-18の一戦は、27番杉本悠の先制点を皮切りに8点を奪ったカターレ富山U-18が8-2で大勝した。
授業のある選手もいるため、主力と控え組の混合編成で挑んだ富山U-18だが、試合開始から攻撃陣が躍動した。ポイントになったのは、「ボールをおさめられるし、起点にもなれる万能なストライカー」(明堂和也監督)である10番里見龍太郎。トップチームに2種登録され、「他の人との違いを見せるぞと気合を入れて挑んだ」エースが中盤でボールを引き出しながら、空いたスペースを18番丸山陽大や8番冨田大智と杉本の両翼が使い、見せ場を作った。前半10分にはコンビネーションで右サイドを崩し、冨田がゴール前にパスを出すと、中央に走り込んだ杉本が左隅に決めて先制に成功。28分には右サイドからのサイドチェンジが杉本に入ると、オーバーラップした5番橋場尚貴とのワンツーから中央に侵入し、2点目を奪った。
追い掛ける展開を強いられた金沢学院も後半に入り、反撃を開始。後半2分に相手のミスを突いた15番林蓮太が1点を返すと、10分にも46番今村優斗の左クロスから林がシュート。DFに当たったこぼれ球を13番金山涼虎が押し込んだ。反撃をまともに食らった富山だが、「サイドでボールを持ったら仕掛けて点に絡もうと意識している。味方を使う所と臨機応変にやっている」と話す杉本が再び魅せた。12分には里見が右サイドを突破し、中にパスを送ると反対サイドから走り込んだ杉本が反応。シュートは右ポストに当たったが、こぼれ球を途中出場15番中村倖成が押し込み、流れを引き戻した。ここからは動きが落ちた金沢学院を攻め立て、大量得点をマーク。大勝の立役者となった里見は「足を止めずに最後まで走ったり、こぼれ球までしっかり詰めようと意識したのが良かった」と胸を張った。