公式戦初顔合わせの注目カードは、大津が3ゴールで熊本ユースをくだす。

大津 vs ロアッソ熊本ユース(写真=井芹 貴志)

 「高円宮杯JFA U-18サッカー スーパープリンスリーグ2020九州」Bグループ第12節の第1日、大津町運動公園多目的広場では、プレミアWESTの大津高校(以下、大津)とプリンスリーグ九州のロアッソ熊本ユース(以下、熊本ユース)という熊本県勢同士が対戦。これまで同じカテゴリーになったことがなく公式戦では初めての顔合わせで、また高体連とJユースでそれぞれに熊本県の育成年代をリードするチーム同士の対戦とあって多くの観戦客が集まったカードは、大津高校が3−0でロアッソ熊本ユースを下した。

 試合は序盤、熊本ユースが前線から積極的なプレッシャーをかけ、大津にボールを運ばせず、奪っては早い切り替えで大津3バックの背後を突く配球で押し込む形を作る。しかしゴール前では大津の守備も堅く、容易には得点を許さない。ともに球際でタイトに潰す対応で中盤でのボールの奪い合いが続く中、スコアが動いたのは17分。大津が得た左からのコーナーキック、一度目に中で合わず、ファーポストに跳ね返ったこぼれ球をDF本多陸也が押し込んで大津が先制した。
 これによって動きの固さが取れた大津がやや流れを引き寄せる中、熊本ユースもアタッキングゾーンまでボールを運ぶ場面を作る。しかし判断の迷いやわずかなパスのズレからフィニッシュに持ち込めずにボールを奪われ、再び守備に回る展開。逆に大津は41分、自陣から繋いだボールをFW坂本充がドリブルで持ち込んで右足で決め、2−0とリードを広げて折り返した。

【次のページ】 後半は立ち上がりから大津がペースを握り

▽高円宮杯 JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ 2020 九州
高円宮杯 JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ 2020 九州