FW池端今汰の先制点を皮切りに3点を奪った磐田U-18が快勝

先制ゴールをきめたFW池端今汰(写真=森田将義)

 高円宮杯JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ2020東海は13日に第2節を実施。グループBのジュビロ磐田U-18富士市立の一戦はFW池端今汰(3年)の先制点を皮切りに3点を奪った磐田が快勝した。

 中京大中京との開幕戦を6-0で制した磐田は、今節も随所で持ち味を感じさせるプレーを披露。試合後の瀬登泰二監督は「今年はシーズンが短い。3年生を中心に1試合の重さを理解してくれている。良い形で成長曲線を上向きに持って行けている」と口にしていた。

 ドリブルとパスワークを前面に押し出すテクニカルな富士市立に対し、「プレースタイルがまったく違うので苦手意識がある」(世登監督)磐田だったが、「相手が良い状態の時に簡単に飛び込まない。二つ目、三つ目でボールが奪えれば良いと思っていた」(世登監督)。狙い通り、立ち上がりから高い位置で相手を囲い込む守備が機能。自陣まで持ち込まれそうになっても、前日にトップチームから合流したばかりのDF鈴木海音(3年)が格の違いを見せつけ、シュートを打たせない。ボールを奪ったら、DF鈴木の縦パスやMF藤原健介(2年)のスルーパスを合図に強さと速さを備えたFW池端今汰(3年)と馬場惇也(3年)の2トップがスペースに流れ、MF山村琉偉(3年)らと絡みながらゴールを目指した。

 前半14分には藤原の縦パスから池端がゴール前に抜け出したが、シュートは前方に飛び出したGK杉山弘太朗(1年)がブロック。こぼれ球を拾った山村が無人のゴールを狙ったが、カバーに入ったDF井上陽太(1年)に阻まれた。千載一遇のチャンスを逃し、「ビッグチャンスを外して気持ち的に来ていた」池端だが、直後の16分には山村の右クロスをボレーで合わせて先制に成功。32分にも右サイドを飛び出した池端が中央にマイナスのパスを送ると、待ち構えた藤原がダイレクトでゴール前に展開。最後はフリーの馬場が決めた。

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▽高円宮杯 JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ 2020 東海
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