履正社、京都橘に逆転勝利!勝点13でAグループ2位

この日2得点、履正社の竹腰智也(写真=雨堤俊祐)

 スーパープリンスリーグ2020関西第7節が10月3日に履正社高校茨木グラウンドで行われ、履正社が3-1で京都橘に勝利した。

 先制点は前半13分。京都橘は右サイドからMF宮嶋大輝(2年)の折り返しを、ゴール前でFW西野太陽(3年/徳島内定)が右足であわせてネットを揺らす。得点シーン以外にも西野とFW木原励(2年)を軸にゴールに迫る京都橘に対して、履正社の平野直樹監督は「まだ序盤だ、慌てなくていいよ!」とベンチから選手を落ち着かせ、その後はゴールを割らせずに前半を終えた。

 そして後半から、履正社は反撃に転じる。選手のポジショニングなどハーフタイムでの修正が上手くいって持ち味である前線からのプレッシングがかかりはじめ、奪ってからのボールロストが多かった攻撃面も「前半はボランチからのパスが引っかかっていたけれど、後半は自分たちの良さが出て(自分のポジションである)サイドでいい形でボールを受けられるようになった」(MF井谷洸一郎/3年)と機能し始める。

 48分には右サイドからのボールを、ゴール前でMF竹腰智也(2年)が「シャペウ(ボールを浮かせて相手の頭上を抜く技)が上手くいった」と相手DFをかわしてからのシュートで同点とすると、その4分後には逆点ゴールが生まれる。後半から投入されたFW廣野大河(2年)の放ったシュートがポストの内側をたたき、そのこぼれ球を相手守備陣がクリアし損ねたところを、ゴール前につめていた竹腰が押し込んだ。勢いに乗る履正社は70分にもCKからDF舩田陸人(3年)が豪快なジャンピングヘッドを叩き込み、3-1で逆転勝利となった。

 逆転勝利の立役者となったのは2ゴールの竹腰だ。チームが機能しはじめると、積極的に中盤からゴール前へ飛び出して同点弾と逆転弾を決めた。「前半は個人としてもミスが多かった。後半は山内(奏七)くんが投入されてテンポができて、自分も前に絡む回数が増えました」と説明する。

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