前半4分、都立東大和の中村が少し遠い位置からロングシュートを放つが、クロスバーの上。
同5分、代わって今度は関東一。佐藤からのパスを右サイドで受けた鈴木が中に切り返してシュートを放つも枠を捉えることはできず。
序盤から繰り広げられる激しい攻防に、この日、観客席を埋め尽くした両チームの応援団にも一層力が入る。
直後、試合が動く。
前半6分、都立東大和のクリアミスを拾った関東一の高橋がそのままゴールへと攻め上がりシュート。GKの頭上を越えたボールは、ゴールに吸い込まれるようにネットを揺らし、関東一が先制する。
この開始早々の先制点で、一気に流れを掴んだ関東一は、怒涛の勢いで都立東大和ゴールに襲いかかる。
同14分、ゴール正面のやや遠い位置でボール受けた関東一の角口が、振り向きざまに右足を振りぬくと、低い弾道のシュートがゴール左隅に突き刺さり追加点。前半26分には関東一の尾山が右サイドから、ゴールに向かっていくようなクロスを上げると、鈴木がこれを頭で合わせて3点目。
立て続けに3失点を許してしまった都立東大和は、攻撃の要である井ノ口を中心に攻めるも、ここまでチャンスを作ることができないでいたが、前半35分、決定機が訪れる。右サイドからのアーリークロスを大庭がフリーでヘディングシュート。しかし、これを関東一のGK岸が間一髪、片手ではじき出し、ゴールにはならず。
ピンチを凌いだ関東一は前半終了間際、角口が芸術的な直接FKを決めてさらに追加点。4対0とリードして前半を折り返す。