2点のビハインドをひっくり返した丸岡が勝利

 高円宮杯JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ2020北信越は26日と27日に第3節を実施。グループBの星稜高と丸岡高の一戦は2点のビハインドをひっくり返した丸岡が勝利した。

 立ち上がりに見せ場を作ったのは、「ツエーゲン金沢が昨日勝って、決勝トーナメントに行ったのは知っていたので今日は絶対に勝たないといけないと決めていた」(FW千葉大護)星稜だ。ボールを持ったら、素早く前方に展開。右のMF伊藤士苑と左のMF川本虎太郎を起点に、積極的にスペースへと飛び出し、丸岡を押し込む。前半8分には高い位置でボールを奪ったMF宮原秀仁がゴール前に抜け出したが、GK田邉満記が思い切りよく前に飛び出し、シュートをストップ。7分には千葉のスルーパスから、伊藤がDFの背後をとり、GKの隅を狙ったが、シュートは枠を捉えることができなかった。

 その後も星稜の流れは続き、12分には左の川本がゴール前にスルーパスを入れると、DFの背後を抜けた伊藤が冷静に決めて先制に成功。18分にも、右サイドを伊藤、宮原と繋ぎ、最後は中央のMF中村領優が豪快に右足シュートを叩き込んだ。

 対する丸岡は、主将のMF川中浩夢を筆頭に主力の多くが怪我でスタメンから外れる苦しいメンバー構成に。特に下級生が主体のDFラインは、「立ち上がりから焦っていて、コミュニケーションがとれていなかった」(田邉)。伝統である前線からのアグレッシブな守備も、「うちの子たちは、大丈夫なの?と不安になって、相手を見てしまう」(小阪康弘監督)癖が出てしまい、ズルズルと後ろに下がってしまった結果、簡単に縦パスを入れられていたが、前半途中から積極性が出始めた。45+3分にはFW新堀陽斗のポストプレーを受けたFW伊藤大貴が倒され、PKを獲得。このチャンスを新堀がきっちり決めた。

【次のページ】 前半終了間際に奪った丸岡のゴールが、この試合の分岐点となった。

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2020 北信越
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