成立学園 vs 藤枝明誠（写真＝石黒登）

　今年で30回の節目を迎えた「イギョラ杯 国際親善ユースサッカー」が3月21日に予選リーグ2日目を実施。D組第3試合では成立学園と藤枝明誠が対戦し、成立学園が2-1で逆転勝利を収めた。

　成立学園はGK鈴木健太郎（2年）、DF釜谷泰輝（3年）、DF沖野汐音（3年）、DF瀧川穣（2年）、DF寶田一樹（2年）、MF山崎理生（3年）、MF佐藤譲（3年）、MF斎藤壮大（3年）、MF星野伶（3年）、MF須賀葵（3年）、FW菅野芳帆（2年）が先発。対する藤枝明誠はGK髙井優樹（2年）、DF澤本拓磨（3年）、DF野口楓真（3年）、DF森田湧正（3年）、DF益満皓揮（2年）、MF阿部陸門（3年）、MF渡辺翔太（3年）、MF田村真脩（3年）、MF瀬之口史紋（2年）、MF惠本颯汰（2年）、FW 金刺聡（3年）がスタメンに名を連ねた。

　最終戦を前にして成立学園が1勝1分の勝ち点4、藤枝明誠は1勝1敗の勝ち点3。両チームともに予選通過の可能性を残しており、試合は序盤から白熱した展開となった。

　先にスコアを動かしたのは藤枝明誠。直前のフリーキックから野口のヘディングはネットを揺らすことはできなかったが、そこで得たコーナーキックから得点が生まれた。前半８分、矢板中央戦でも決勝弾を演出した渡辺はゴールに対し巻くように蹴ると強風の影響でボールが変化。これがキーパーのキャッチミスを誘い、オウンゴールで先制した。

成立学園 vs 藤枝明誠（写真＝石黒登）

　一方、成立学園は先制された焦りからか中盤でパスミスも見られ、なかなか前半はうまく攻撃に繋げることができなかった。後半は一気に7枚を変更。するとこれが奏功した。代わって入ったMF坂尾一汰（3年）を起点にMF影山拓海（3年）が深く切り返してクロスを上げるとこぼれ球を寶田が決めた。さらに勢いに乗る成立学園はその2分後、MF吉長由翔（3年）のアーリークロスに坂尾が飛び込んで一気に逆転まで持っていった。

　その後も成立学園は交代出場した選手たちが次々にチャンス。追加点を奪うことはできなかったが、2-1と勝利し順位トーナメント進出を決めた。3準決勝では三菱養和SCユースと対戦する。

（文・写真＝石黒登）