初芝橋本が三田学園に逆転勝利!ホームゲームで残留に望みを繋ぐ勝点を掴む!

初芝橋本 vs 三田学園(写真=前田カオリ)

 10月3日に行われた高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関西第15節。紀三井寺球技場では、初芝橋本(和歌山)と三田学園(兵庫)が対戦。初芝橋本が今シーズン最後だった地元開催の試合を3-2で制して、1部残留に望みを繋ぐ勝点3を掴んだ。

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 開始早々の2分、三田学園はGKからボールを繋ぎ、FW宮島幸大が先制点を挙げる。追う初芝橋本は、12分にFW直真輝が1点を返し、17分にはMF大月志浩が逆転ゴールを叩き込んで、2-1で折り返した。

 57分には初芝橋本のFW直が再びゴールを奪い、三田学園を突き離す。2点のリードを許した三田学園は65分にMF森田築が1点を返し、その後も再三ゴール前に迫ったものの、追いつくことができず。初芝橋本がリードを守り切り勝利した。

 三田学園は惜しくも追いつくことができなかったが、福原幸明監督が「試合終盤、勝つために戦う姿勢を見せてくれた」と振り返った通り、相手をかなり押し込んでおり、後半はシュート本数も8本あった。けれど、前半は先制点を挙げた1本のみ。福原監督は、「後半に見せてくれた姿勢を前半から出せなかったことが悔やまれる。選手たちはそれぞれ良いものを持っているのに、負け試合が続いていることで少しネガティブになって能力をしっかりと発揮できていない」と感じているという。苦しい試合が続いたリーグ戦からしっかりと「気持ちを切り替えて」、兵庫県の選手権予選に臨む。

歓喜の初芝橋本イレブン(写真=前田カオリ)

 一方、初芝橋本の阪中義博監督は、「人任せにせず、それぞれの選手がきちんと責任を持って最後まで守り切ってくれた」ことを勝利の要因の1つとして挙げ、「苦しい試合が続く中で、よく成長してくれた。選手権予選に向けて良いスタートが切れた」と語っている。

 この試合で1ゴール2アシストだった初芝橋本の副キャプテン・大月は、「これまでの試合と違い、失点しても誰もうつむくことなく一つになって戦えたことが、勝利に繋がったと感じている」と振り返る。この冬の選手権では「(初戦で敗退した)インターハイで成し得なかったことを実現したい」と目標を語り、「和歌山県予選でも簡単に勝たせてもらえるとはまったく思っていない」としながらも「目標を果たすために、まずは和歌山県王者に」。大会2連覇を目指す。

(文・写真=前田カオリ)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関西
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関西