3ゴールに絡む活躍チームの勝利に貢献した大阪桐蔭MF溝口響

　高円宮杯 JFA U−18サッカープリンスリーグ2021関西の第17節が11月27日に行われ、大阪桐蔭(大阪)と三田学園(兵庫)の一戦は、MF溝口響の3ゴールに絡む活躍もあり大阪桐蔭が4-1で勝利。勝ち点3を加えた大阪桐蔭は、京都橘を得失点差で上回り5位に浮上。三田学園は未消化試合含め2試合を残すも9位と苦戦が続いている。

　足元でボールを繋ぐスタイルの両チームのゲームという事もあって、空中戦になる場面が少なく地上戦となった。

　試合は序盤から大阪桐蔭がペースを握る。大阪桐蔭はボールロストの瞬間からプレスを開始。しかも、GK藪中優希が「5秒！」と再三に渡り声に出していたように、5秒続けることでそのプレスが単発で終わらない。三田学園はピッチを広く使ってポゼッションしようとするも、相手のプレスに手を焼き思うように攻撃が展開できない。すると5分、大阪桐蔭は左CKにニアサイドでMF溝口響が頭で合わせてゴールネットを揺らす。大阪桐蔭が幸先よく先制する。

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鋭い突破をみせ同点ゴールを決めた三田学園FW宮島幸大

　リードを許した三田学園も飲水タイム明けから徐々に相手を攻略し始め、35分にはDFのカバーに合ったものの、FW宮内泉太朗が裏に抜け出しGKの頭上を抜く惜しいシーンも。すると早くも大阪桐蔭が3枚替えを行う。しかし、この交代で大阪桐蔭が落ち着く前に三田学園が同点ゴールを決める。42分、右サイドをFW宮島幸大が突破すると、自ら内にえぐってボックスに侵入し、深い位置からマイナスのボールを中に入れる。これがゴール前にこぼれると、パスを出したFW宮島がこれに素早く反応し押し込んだ。三田学園が試合を振出しに戻し、1-1で前半を終える。

　流れが悪いまま前半を終えた大阪桐蔭だったが、ハーフタイムで流れをリセットし、後半開始から攻勢を仕掛ける。すると53分、左サイドからのFKにまたしてもニアでMF溝口が合わせると、これが相手に当たってゴールに吸い込まれる。勝ち越した大阪桐蔭は53分にもFW中塚亮晴がチャンスを作ると、最後はMF溝口がこぼれ球に詰めて3点目。終了間際の90分には左CKが一度は弾かれるも、再度中に入れると、DF小林柾輝のバックヘッドのフリックで抜け出したDF阪口創央太がシュートを流し込み4点目。

　後半一挙に3ゴールを奪った大阪桐蔭が三田学園を突き放し、4-1で勝利した。これで5位に浮上した大阪桐蔭は12月4日、最終節で金光大阪(大阪)と対戦する。敗れた9位の三田学園は12月1日に優勝した履正社(大阪)と13節の順延試合を行い、最終節で大阪産大附(大阪)と対戦する。

(文・写真＝会田健司)