日大藤沢がPK戦を制して神奈川の覇者に!ライバル桐光学園を下す
歓喜の日大藤沢イレブン
5月5日、令和3年度関東高校サッカー大会神奈川予選の決勝が行われ、日大藤沢と桐光学園が対戦した。
4日に行われた準決勝では日大藤沢は桐蔭学園を、桐光学園は三浦学苑をそれぞれ下し、決勝へと進出。過去、日大藤沢と桐光学園の対戦成績は3勝3敗1引き分けと互角。この試合が雌雄を決する舞台となった。
日大藤沢はGK12上村倫士(3年)、DF2近藤優成(3年)、DF19森重陽介(2年)、DF4楠本爽(2年)、DF17今西正之輔(3年)、MF6植木颯(3年)、MF7荒井涼(3年)、MF8鈴木虎太郎(3年)、FW9徳田凌真(3年)、FW10吉田愛哉(3年)、FW11大貫裕斗(3年)というスターティングメンバー。一方の桐光学園はGK17吉田優翔(3年)、DF2米山悠葵(3年)、DF3寺内倖大(3年)、DF4川角歓紀(3年)、DF5馬場拓己(3年)、MF7山市秀翔(3年)、MF8阿部慈(3年)、MF10岩根裕哉(3年)、MF13田中英泰(3年)、MF18粟江晟(3年)、DF24斉藤凌玖(3年)がスターティングメンバーに名を連ねた。
日大藤沢は前日までの累積警告で出場停止のCBのアッパ勇輝に代わり、準決勝ではFWとして途中出場した森重陽介がCBに入った。一方の桐光学園は攻撃の軸であるFW三原快斗がコンディション不良のためベンチメンバーを外れた。
小雨が降り強風が吹くというコンディションの下で試合は開始された。風上が桐光学園、風下が日大藤沢という状況の中、序盤は両チームとも相手DFラインの背後を狙い、セカンドボールを回収する展開に。
桐光学園は前半5分、DF斉藤が右サイドから仕掛けCKを獲得。MF岩根のクロスからシュートを狙うも、ここは日大藤沢のGK上村がセーブする。一方の日大藤沢は前半17分、FW大貫がボールを運びシュートを放つもボールはバーを越える。さらに直後の前半20分、FW徳田が左サイドをドリブルで突破しシュートを放つと、桐光学園GK吉田がパンチングでクリア。中で詰めていれば決定的なチャンスも、桐光学園ディフェンスが守り切りゴールを奪うことはできない。
その後は両チームとも、セットプレーやサイドからの仕掛けなどで得点を狙うもゴールは生まれず、前半を0-0で折り返す。
手に汗握る熱戦
後半に入ると、立ち上がりから両チームともに得点を奪いに行くという姿勢を見せる。まず桐光学園は後半2分、MF田中からのパスを受けたMF山市がシュートを放つも、惜しくもバーを外れる。すると日大藤沢は、その直後の後半3分、MF鈴木が自らボールを運びシュートを打つも、これは桐光学園GK吉田がキャッチし、得点には至らない。
一進一退の攻防が続く中、日大藤沢はCKのチャンスからDF森重が右足で合わせるも桐光学園ディフェンス陣がクリアしゴールならず。一方の桐光学園も、スローインからのボールを左サイドへ展開し、MF田中がクロスを放ると、途中交代のFW11菅江陸斗が折り返すもシュートには持ち込めない。
後半33分、日大藤沢はFKのチャンスからMF植木が直接ゴールを狙うも、桐光学園GK吉田がキャッチ。桐光学園は試合終盤にFKの好機を作るも、日大藤沢ディフェンスが必死に跳ね返す。両チームの組織的な守備は後半に入っても綻ぶことなく、両チームともノーゴールで後半も終了する。
延長に入ると、両チームは集中力をさらに高め、体を張ってピンチの芽を摘み取る。結局延長前後半含め得点を許すことなく、試合はPK戦へと突入する。
PK戦の先攻は日大藤沢。日大藤沢の佐藤輝勝監督は1人目のキッカーにキャプテンのMF植木を指名する。植木は2年前の選手権3回戦、仙台育英戦で10人目として蹴るも失敗して敗退。昨年度の選手権神奈川県大会の準決勝でも、今日と同じ相手の桐光学園とのPK戦で失敗し、涙を飲んでいる。その後、植木が重ねた練習、努力を知っての監督の指名に、植木が結果で応える。1人目として落ち着いて決めると、その後チームは全員が成功。一方の桐光学園は2人目がポスト直撃、3人目はGK上村がストップ。
日大藤沢が今まで苦い思いをすることの多かったPK戦を4-2で勝利し、神奈川県の覇者として関東大会へ出場することとなった。
▽令和3年度関東高校サッカー大会神奈川予選
令和3年度関東高校サッカー大会神奈川予選