「公立には絶対に負けない」三郷北が浦和東を破る大金星。FW大作遥人が殊勲の2ゴール

三郷北が浦和東を破る大金(写真=石黒登)

 三郷北が前回準優勝の浦和東を破る大金星。中村勇介監督は「選手たちが自主的にいろいろなことをやってくれた。練習を含めて自分たちで意図を持って考えて、共有してというのをやっていて、難しい時間の中で彼らが考えながらやってくれたのが一番の成果」と選手たちを称えた。

 強度の高い立ち上がりを見せた中で、中盤以降はやはり浦和東が押し込む展開に。アディショナルタイムに失点したが、それでもこの前半を1失点で切り抜けたことが後半の反撃に繋がった。

 主将のMF大口柚人を中心にセットプレーや切り替えの速いアタックからゴールに迫ると後半36分、ゴール前でのセカンドをMF土方爽汰、FW東山輝良と途中出場の2年生2人が繋ぎ、これにFW大作遥人が滑り込んで同点に。さらにアディショナルタイムにフリーキックを獲得すると、DF川村晃大のキックに再び大作が今度はジャンプ一番頭で決めて逆転勝利を収めた。

 殊勲の2ゴール、大作は1年の頃からトップチームでプレーしてきたプレーヤー。「本当にここに来て勝負強く、頼りになるストライカーになった」と指揮官も背番号9の成長に目を細める。

 また、チームの中核を担うのが三郷JYの選手たち。この日も大口をはじめ、GK徳永夏樹、DF植松海翔、MF中村優太、MF古川翔唯吏と5人がスタートで出場した。元日本代表DF中澤佑二を教えた同クラブの福田貴司氏がコーチングに入る地域と連携した指導で力を高めている。

 今年の代は「みんな意識が高くて元気が良いし、勝ちに飢えている」。その中で「(同じ)公立だけには絶対に負けない。公立では1番になる。(その上で)やれていない部分は僕らの情熱でカバーして私立にも勝つ。そういうイメージでやっています」と中村監督。2回戦の相手は昨年の選手権予選準優勝の武蔵越生だが、浦和東に勝った勢いに乗り今大会の台風の目となるか。

記事提供:埼玉サッカー通信・石黒登

▽令和3年度関東高校サッカー大会埼玉予選
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