佐藤寧峰のハットトリックで延長までもつれた熱戦制し韮崎が4強入り!
東海大甲府vs韮崎
6月13日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)山梨予選の準々決勝が行われ、2大会連続のインターハイ出場を目指す韮崎が3−2で東海大甲府を下して準決勝進出を決めた。
試合は序盤から互いに堅守速攻でゴールを狙う形になる。その中で先にスコアを動かしたのは東海大甲府。19分にFW秋葉悠吾(3年)のゴールで先制点を奪う。以降は互いに譲らず、1−0で前半を折り返した
後半に入っても互いが良さを出し合う展開となる。しかし、徐々に東海大甲府が主導権を握り、敵陣でプレーする回数を増やしていく。
その中で迎えた61分。劣勢だった韮崎が同点に追い付く。右MF坂本陸仁(3年)がスピードを生かした仕掛けで右サイドを打開。そのまま深い位置まで潜り込んでクロスをゴール前に入れると、最後はニアサイドでキャプテンのMF佐藤寧峰(3年)が合わせた。
これで勢いに乗った韮崎はボランチの佐藤を軸に攻撃を展開。高い位置でボールを奪うと、即座にサイドへボールを送ってチャンスを作り出す。68分に木村にミドルシュートを決められてしまうが、71分に再び3列目からゴール前に上がっていた佐藤がこぼれ球を押し込んで同点に追い付く。
80分で決着を付けられなかったものの、延長に入っても韮崎がアグレッシブに攻撃を仕掛ける。延長前半2分には左サイドからFW鈴木斗真(3年)が中に切れ込んで右足でシュート。こぼれ球にMF齊藤大(3年)が合わせるなど、あわやゴールという場面を作っていく。後半に入っても韮崎は主導権を握るが、相手ゴールをこじ開けられない。得点を奪えず、迎えた後半アディショナルタイム。齊藤が左サイドで仕掛けて中に入れると、ゴール前で鈴木が粘る。最後は佐藤がハットトリックとなる一撃をねじ込み、勝負に蹴りを付けた。
大会の1週間前に関東大会のBブロック(1都7県の2位が参加するトーナメント)で準優勝するなど、手応えを掴んでいた韮崎。しかし、「難しい試合になるのは分かっていた。関東大会の良い流れや雰囲気を持っていても、インターハイ予選は別物」と小泉圭二監督が振り返った通り、東海大甲府戦は思うように試合を運べなかった。19日に行われる日本航空との準決勝までに課題を修正できれば、2大会連続のインターハイ出場に王手を掛けることは十分に可能だ。
▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)山梨予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)山梨予選