鹿児島が流動的な攻撃で鹿児島南を圧倒!3ゴールを挙げて逆転勝利

鹿児島 vs 鹿児島南

 昨冬の高校サッカー選手権・鹿児島県予選で4強入りを果たした鹿児島が3位決定戦を制した。

 5月29日、インターハイの鹿児島県予選が行われ、3位決定戦で鹿児島鹿児島南と対戦。開始早々に先制点を許したものの、流動的な攻撃で相手を圧倒し、3ゴールを挙げて逆転勝利を収めた。

 準決勝で神村学園に敗れたものの、準々決勝で鹿児島実に勝利した鹿児島。帝京OBで2年時に同級生の関口訓充(仙台)らとインターハイ制覇を経験している樺山市基監督の下でアグレッシブかつ攻撃的なサッカーに取り組んできた。

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 その中で迎えた3位決定戦では前半9分に失点を喫したものの、以降は10番の田平健悟(3年)、鮫島汰希(3年)を軸に中盤でボールを動かして主導権を掌握。CB栗田昂尭(3年)が最終ラインから蹴り込む質の高いフィードも効果的で、遅攻と速攻を使い分けながら相手陣地に攻め込んだ。

 すると、27分にスルーパスに抜け出したFW久保創志(3年)が冷静にゴールを決め、同点に追い付く。これで勢いに乗った鹿児島は以降も攻め立て、後半に入っても手を緩めない。12分には鮫島のラストパスにMF梁瀬元陽(3年)が決定的なシュートを放つ。これは決め切れなかったが、21分に田平の右CKから相手にオウンゴールを誘い、勝負を決定付ける3点目を奪った。

鹿児島 vs 鹿児島南

 終わってみれば3-1の快勝。ただ、指揮官は冬の選手権に向け、課題が多いと話す。

 「昨日の準決勝で神村学園に敗れたので、今日の試合は難しくなると思ったけど、案の定難しいゲームになった。当たり前のことを当たり前にやって、生活とトレーニングで意識を高くしないといけない。全国に行きたいという覚悟がまだまだ足りていないので、まだまだ甘い部分がある」

 特に神村学園に対しては勝負に対するこだわりを見せつけられ、昨冬に続いて再び黒星を喫した。この敗戦をきっかけに選手たちがどう変わっていくのか。今後、鹿児島の新興勢力がどのような成長を遂げていくのか注目だ。

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)鹿児島予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)鹿児島予選