越谷西が豊岡をPK戦で下す!土壇場で急遽起用された1年生GKが、チームを窮地から救う
豊岡 vs 越谷西
PK戦でチームを救ったのはセカンドGKだった。
10月16日、第100回全国高校サッカー選手権埼玉予選2回戦が行われ、越谷西が豊岡をPK戦で下した。
序盤から主導権を握った越谷西はFW南雲皓太(3年)、熊澤青波(3年)を軸に攻撃を展開。相手の攻撃をうまく跳ね返しながら、ショートカウンターを仕掛けて相手ゴールを脅かした。しかし、徐々に豊岡のプレッシャーを掻い潜れなくなり、ボールを繋げないシーンが目立つようになる。後半に入ると、高い位置からのハイプレスからカウンターを浴びる場面が増える。後半14分には中山勇希(3年)にミドルシュートを打たれると、以降は速攻に加えてロングスローからも決定機を作られてしまう。それでも粘り強く守ると、次第に相手の足が止まっていく。足の痙攣でその場に蹲る選手も増え、終盤に入ると越谷西がもう一度リズムを掴んで後半を終えた。
0-0で迎えた延長前半。越谷西はアグレッシブに攻撃を仕掛け、相手ゴールに迫る。7分には途中出場のDF中山千汰(3年)が左サイドの深い位置を抉って、左足でシュートを放つ。惜しくもこれはポストに阻まれたが、89分に再び決定機を掴む。MF長谷部碧(3年)のスルーパスにMF井上晃介(3年)が反応すると、GKとの1対1を制して先制点を決めた。
これで勝負が決するかと思われたが、延長後半6分に一瞬の隙を突かれてしまう。DFとGKの間にボールが入ると、FW岩谷柊希(3年)に一瞬先に触られてゴールを許した。
越谷西GK竹内燿平
同点に追い付かれると、試合はPK戦に突入する。ここで活躍したのがGK竹内燿平(1年)だ。終了間際に投入されると、1本目を外した状況で迎えた2本目をセーブ。これで流れを引き寄せると、5本目を相手が外して勝利を手繰り寄せた。
1年生GKの活躍で勝利を手にした越谷西。しかし、竹内はPKストッパーとして投入したわけではない。川北康博監督が精神力の強さを買って起用したという。
「相手にやり返してやるぞというメンタリティーを持っていて、(PKが得意ではないけど)練習では結構止めていた。本当は出場する予定はなかったけど、試合の流れを見て起用を決めました」
土壇場で急遽起用された1年生GKが起用に応え、チームを窮地から救った。
▽第100回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第100回全国高校サッカー選手権埼玉予選