聖隷クリストファー、また“プリンス食い”!浜松開誠館に続き、清水桜が丘を下し17年ぶり4強

逆転ゴールを決めた13番遠山英史

 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 東海勢の浜松開誠館を下し準々決勝進出を決めた17年ぶりのベスト4を狙う聖隷クリストファーと2017年以来の優勝を狙う清水桜ヶ丘の一戦。序盤から聖隷クリストファーに圧力をかける清水桜ヶ丘は9分、左サイドを抜け出した7番深澤空(3年)のクロスを9番大瀧秀一(3年)が頭で押し込み先制に成功する。その後もサイドから再三ゴール前へ迫りチャンスを作る清水桜ヶ丘だったが、追加点とはいかずもどかしい時間が続く。すると聖隷クリストファーもカウンターからチャンスをうかがい21分、右サイドからのロングボールをPAの少し外、正面で8番室田悠登(3年)が胸でワントラップすると右足一閃。室田本人も「最高のインパクトでした」と振り返るシュートがアウト回転でゴールに突き刺さり、前半のうちに同点に追いつく。その後は両校とも決定機を作れないまま、前半を終了する。

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聖隷クリストファー vs 清水桜が丘

 後半に入ると、清水桜ヶ丘が攻勢に出る。サイドを起点に長めのスルーパスでディフェンスラインの裏を狙い、何度もシュートまで行くがゴールネットを揺らしても2回のオフサイドに阻まれるなどなかなか勝ち越すことができず。一方、最後の最後でゴールを許さない聖隷クリストファーは前半同様にカウンター気味にチャンスを狙い、ラインを割るボールをしっかりとマイボールにする展開で主導権を握り出す。すると、65分、聖隷クリストファーのCK。ファーサイドになだれ込むように詰めていた13番遠山英史(3年)が押し込み、逆転ゴール。その後は清水桜ヶ丘の猛攻を凌ぎ、最後まで声を掛け合い、走り切った聖隷クリストファーが17年ぶりのベスト4を勝ち取った。聖隷クリストファーの小阪監督は「自分たちはチャレンジャーで格上相手が続くが、怯まずにやるだけ。選手たちが大会を通じて成長してくれている」と選手たちを労った。決勝ゴールの13番遠山選手は「チームに貢献したいと思っていた。気持ちで押し込んだ。次の試合もやることは変わらない」と次戦(藤枝東戦)へ気持ちを引き締めた。

▽第100回全国高校サッカー選手権静岡予選
第100回全国高校サッカー選手権静岡予選