高い決定力で前半2ゴールの清水桜が丘がPK戦を制し準決勝進出!帝京長岡2年生MF廣井蘭人は2ゴールで存在感を示した
PKを決めた清水桜が丘10番FW望月斗弥
全国の強豪40チームが出場する第9回和倉ユースサッカー大会決勝トーナメント準々決勝が7月30日に行われ、プリンスリーグ東海に所属する清水桜が丘(静岡)とプリンスリーグ北信越 で首位を走る帝京長岡(新潟)との一戦は前後半60分(2-2)で決着がつかず、PK戦(1人目からサドンデス)を1-0で制した清水桜が丘が準決勝に進出した。
帝京長岡は狭いスペースでもパスを繋ぐスタイルでペースを握る。対する清水桜が丘は奪った後の切り替えが早く、ゴールを目指し縦に速く攻める。帝京長岡は88番MF廣井蘭人が中盤で違いを見せる。MF廣井はどんな局面でも顔を上げてボールをコントロールしミドルシュートも織り交ぜながらチャンスをつくる。
しかし先制したのは清水桜が丘。14分、右サイドから10番FW望月斗弥が中に入れたボールがDFにクリアされるも、11番MF西山隼矢が繋いだボールをボックス内左でDFを背負いながらトラップした9番MF大瀧秀一が体をひねりながら左足でシュートを逆サイドネットに突き刺した。
更に清水桜が丘は24分、帝京長岡のビルドアップを潰しカウンター。13番FW今野京輔からパスを受けた10番FW望月斗弥がPA外から迷いなく右足を振り抜くと、GKもノーチャンスの強烈なシュートがゴール左上に決まった。少ないチャンスを2度活かした清水桜が丘が2点リードし前半を終える。
【フォトギャラリー】和倉ユース大会決勝トーナメント準々決勝 清水桜が丘 vs 帝京長岡
この試合2ゴールの活躍をみせた帝京長岡の2年生MF廣井蘭人/p>
後半も帝京長岡がボールを握る展開。すると33分、中盤でMF廣井が縦パスを入れ攻撃のスイッチを入れると、FWにボールが収まり右サイドに展開。これを73番FW土門遥人がすぐさま中に入れると走り込んだ65番MF森健太朗がスルーし更に41番MF武原幸之助がヒールで流す。そこに走り込んでいたMF廣井が左足でゴール右上にシュートを決めた。帝京長岡が流れるような攻撃で1点差に詰め寄る。
その後も試合を支配した帝京長岡は51分、ボックス内右を縦に突破したFW土門がマイナスに入れたボールをMF廣井がコントロールしてすぐさま左足を振り抜きゴール右隅に決めた。MF廣井のこの日2つ目のゴールで帝京長岡が試合を振出しに戻す。
試合はそのまま2-2の同点でサドンデスのPK戦へ突入。1人目が失敗した先行の帝京長岡に対し、後攻の清水桜が丘はFW望月がきっちり沈め試合終了。後半追い付かれながらも清水桜が丘がPK戦を制し準決勝に進出した。
両チームのカラーがはっきり出た好ゲームとなった。攻守の切り替えの速さや決定力の高さが際立った清水桜が丘。MF廣井蘭人を中心にプレッシャーがかかる中でも怯まずにボールを繋ぐ帝京長岡。インターハイには両チーム出場できないが、プレミアリーグ昇格に向けて、そして選手権に向けての良い強化になる一戦となっただろう。
(文・写真=会田健司)
▽第9回和倉ユースサッカー大会 2021
第9回和倉ユースサッカー大会 2021